パイナップル

パイナップルが世界中に広まったきっかけは1800年初頭の製缶技術の確立と言われています。それまでは生鮮状態では日持ちが悪く生産地域でみ消費されていたパイナップルでしたが、缶詰に加工されることによって、長距離輸送が可能となり、貿易量が増えました。パイナップル缶詰の工業化はドール社によりハワイにて1900年から始まりました。なお、日本での生産は戦前戦後ともに熱帯・亜熱帯気候での生産が適する沖縄県のみとなっています。

パイナップルの国内需給状況の推移

パイナップルの国内産業は1970年代後半以降、フィリピン産のパイナップルの影響を受けて衰退が続いていますが、2012年以降は現地生産者の努力により生産量は微増しています。

【出典】農林水産省 作物統計、財務省 貿易統計(生鮮パイナップル・品目コード0804.30-010)、集計期間:1970年~2020年)

パイナップルの世界の需給状況

世界のパイナップルの主な生産状況と輸出状況です。パイナップルは生鮮品の他、乾燥品も一部含みます。生産量は緑色の濃淡で表しており、生産量10万トン以上の国のみを表示、輸出量及び輸出先はオレンジ色の矢印の太さ及び方向で表し、10万トン以上の輸出先のみ表示しています。

各国のパイナップル生産量及び輸出量 【出典:生産量 FAOSTAT(2020),輸出量 UN Comtrade Database(2020)】

生鮮品はコスタリカとフィリピンが輸出の2大拠点

パイナップルの生産量、輸出量ともにコスタリカとフィリピンがトップです。自国内で生産している国は中南米、東南アジアを中心にいくつかありますが、生鮮品を輸出をしている国は数量ベースではこれらの2か国となります。コスタリカはアメリカとEU向けがメインで、フィリピンは中国と日本向けの輸出がメインとなります。

加工品の輸出はフィリピン、インドネシア、タイで、アメリカ向けが多い

一方、自国内で缶詰などに加工後、輸出している国はタイ、フィリピン、インドネシアとなり,これら3カ国で世界のパイナップル加工品生産量の約半分を占めます。3カ国とも輸出量が最も多い国はアメリカとなります。