貿易統計の基礎知識

食品の貿易統計を見るために知っておきたい豆知識をまとめました。

財務省貿易統計の活用方法

財務省貿易統計でわかること

財務省貿易統計の貿易統計検索ページから、日本から外国への輸出及び外国から日本への輸入についての統計データを入手できます。具体的には日本がどの国へ何を輸出しているか、どの国から何を輸入しているのかを国別に調べることができます。また、ある製品がこれまでにどの国からどの位、輸入されてきているのか、または日本からどの国へどの位、輸出されているのかを数量や金額で調べることができます。ただし、実際に調べるには統計番号(品目コード)を指定する必要があります。統計番号を指定するには調べたい製品がどの統計番号に該当するかを統計品目表から探す必要があります。そのためには統計品目表の見方について、理解する必要があります。

統計品目表の見方の基本

まずHSコードを知る

日本の統計品目表は通称「HS条約」と呼ばれる「商品の名称及び分類 についての統一システムに関する国際条約」に基づいています。もう少し易しい表現で言い換えると、商品の分類ルールを国同士で統一し、国際取引をより便利なものにしましょうという国と国との間の約束事(=条約)になります。この約束事を国同士で決めるのはとても大変なので、HS条約に加盟することにより加盟国間ではこのルールが適用されるようにしています。HS条約は1988年1月から発効しており、平成31年3月現在で日本を含む157カ国・地域が加盟している他、非加盟国を含み計200カ国以上で、国際貿易の98%を超える取引にHSコードが使用されています。このHSコードは6桁の数字で表されて、各国はその後ろに数字(=細分番号)を加えることによって、さらに細かく分類できることとされています。なお、日本では3ケタをHSコードの後に加えることによって、HSコードで規定されている商品をさらに細かく分類しています。HSコードに細分番号を足したものが統計番号です。

実行関税率表の分類名から調査対象商品の統計品目表にアクセスする

具体的には調査対象品が実行関税率表のどの類に該当するかを表に記載の品名から判断し、その類の統計品目表記載の情報より該当する統計番号を探すという作業になります。

該当する統計番号が多岐にわたる時には概況品コードが便利

例えばタピオカの統計番号は1903.00.000です。それに対して、鮭の統計番号は商品温度帯や魚種ごとの統計番号に分かれており、鮭全体について知るためにこれらの情報を1番号ごとに検索するのは非効率です。そのような問題は概況品コードの利用で解決できます。概況品とは鮭のようにいくつかの統計番号に分かれているものを鮭として一つのコードにまとめたものです。概況品コードでも統計検索が可能なため、商品が複数の統計番号に分かれている場合はその商品が概況品コードを持っているか差が指定みるのもの良いでしょう。

食品の種類毎の統計豆知識

食肉

食肉とは

食肉とは鳥類又は哺乳類の枝肉・カット肉・スライス肉・ひき肉・内臓のことをいいます。生体(生きている状態)枝肉(頭部,尾,四肢端などを切取り,皮や内臓を取除いたあとのと肉体)、部分肉(枝肉から骨を外して整形し、主な部位に分けたもの。)などの加工進捗度合いで重量が変わってきます。統計を確認する際はどの重量で表記するのかによって、重量の値が変わるため注意しましょう。なお、加工品については、こちらの統計には含まれておりません。食肉加工品として、別のセクションで扱います。

食肉に関連する法律

食肉はどの国からも輸入可能なわけではありません。これは食肉や食肉加工品は家畜伝染病予防法という法律に基づき、家畜衛生条件の取り決められた国以外からは輸入できないとうことと、日本や輸出国によって、生産や出荷ができる施設が決められているからです。また、それらの条件を満たして輸入可能な製品についても輸出国政府機関発行の衛生証明書が必要です。さらに日本国内で販売する場合は検疫所へ食品等輸入届出を行うことが法律で義務付けられています。

野菜・果物

野菜と果物の違い

野菜と果物の違いに明確な定義はないようですが、一般的には土に実が成る(野菜)か樹上に実が成る(果物)かで区別しています。当サイトでは実行関税率表の第7類に属するものを野菜、第8類に属するものを果物としています。

野菜や果物は産地や種類によって、日本に輸入できるものとできないものがあります。具体的には植物防疫法で定められており、特に問題なくそのまま輸入できるもの、燻蒸処理が必要なもの、輸入ができないものに分かれます。