タピオカ

インスタ映えするなどで女性の間で流行っているタピオカについて当サイトでも貿易状況を調べてみました。

国内生産量と輸入状況

日本のタピオカ輸入量推移(1988年~2018年)

1988年当時、日本のタピオカ輸入量は19トンでしたが、2018年においては2928トンとその量は30年間で150倍以上となりました。特に2018年からの伸びが大きく、2017年の台湾発タピオカ専門店の出店ラッシュ開始の後を追う形となっています。台湾発を謳うからにはタピオカも台湾産のものを利用するのは自然な流れのため、輸入先の伸びはほとんど台湾産によることがグラフからわかります。

【出典】財務省貿易統計(輸入、統計番号1903.00、集計期間:1988年~2018年)を元に当サイト作成
グラフを見やすくするため5トン未満の数値は0とみなしています。

2018年からの再ブレーク要因は台湾系外資企業の相次ぐ国内出店の影響にあり

タピオカミルクティーは2000年に一度、ブレークした後は定番化していました。しかし、2016年からの台湾系外資企業が国内に相次ぎ出店し、2017年はそれがさらに加速を始め、2019年の夏はそれがピークに達している状況なことは次のグラフからも分かります。

タピオカの輸入量推移(2019年1月~8月)(単位:トン)

タピオカブームは2018年に入ってからずっと続いていますが、2019年7月が一番のピークです。なんと、台湾産に焦点を当てると7月の輸入量が昨年の1年分の輸入量に相当しており、累計では7月の集計の時点で6270トンと2018年の累計2928トンの倍量以上となっています。文字通り輸入バブルです。現在、出店中の店、これから出店する店もいずれも、しばらくすると淘汰されていく流れになることは予想し易いです。ブームはいつかは過ぎ去るもの、長い短いはあるものの一過性なことには変わりありません。いつタピオカブームが去るのか。タピオカブームが去ってもティー文化は日本に根付くのか。8月以降の貿易統計も注視していく予定です。

8月の輸入量も引き続き、過去最高を更新

8月のタピオカ輸入量も7月に引き続き、過去最高を更新しました。なんと8月だけで去年の1年分の輸入量に匹敵しています。

【出典】財務省貿易統計(輸入、統計番号1903.00、集計期間:2018年(年内累計)、2019年1月~8月)

海外への輸出状況

タピオカの国内生産品はごく少量

タピオカを国内で製造できる工場はとても少ないため、輸出量も少ないです。2002年の365トンがこれまでの最大で2014年以降は数トン単位でしか輸出されていません。

貿易の基本情報(世界)

世界のタピオカ輸出量

輸出国を見てみるとタイと台湾で全体の80%を占めており、こちらの2カ国が主要輸出国であることがわかります。

【出典】UN Comtrade Database(輸入、統計番号1903.00類、集計期間:2018年)を編集・加工
※1 タイのデータはタピオカパールのみでその他の形状のタピオカは含まれていません。(参照:タイ国タピオカ澱粉協会HP
※2 台湾のデータは台湾貿易統計より引用

世界のタピオカ輸入量

こちらは世界のタピオカ輸入量になります。2018年の時点ではアメリカとミャンマーがタピオカの輸入大国です。ただし、アメリカはタイと台湾から同程度の数量を輸入しているのに対し、ミャンマーはほとんどがタイからの輸入となっています。

【出典】UN Comtrade Database(輸入、統計番号1903.00類、集計期間:2018年)を編集・加工
ただし、中国は2018年のデータがないため2017年のデータを引用

トピック

台湾のタピオカ輸出事情~日本市場へのシフトが2019年夏は大幅に進む

ここ数年、タピオカは世界中でブームになっていますが、2019年には日本(特に東京)でブレーク中です。タピオカの輸出量も月を追うごとに上昇傾向にありますが、特に2019年に入ってからの伸びが著しく、特に日本向けの輸出量が伸びています。

台湾のタピオカ輸出量及び主な輸出先(抜粋)

【出典】経済部国際貿易局(台湾貿易統計)(輸出、統計番号1903.00、集計期間:2018年1月~2019年8月)を編集・加工

このグラフから分かるように2019年7月には日本向けの輸出が初めてシェアNo.1となりました。それまではアメリカ向けの輸出がシェアNo.1でした。そして、2019年8月は先月7月の記録を更新しました。一体、日本向け輸出量はどこまで増えていくのか、先が読めない状況です。なお、台湾から日本への輸出量と日本から台湾への輸入量は異なりますが、これは統計データの取得元が台湾側と日本側との違いによるものです。