ブロッコリー

ブロッコリーの貿易情報をまとめました。ブロッコリーは貿易統計上ではHSコード:0704.90.010(生鮮品または冷蔵品)、0710.80.010(冷凍品|蒸気または水煮による調理後に冷凍)が該当します。なお、同類種であるカリフラワーについても情報を整理しました。

国内生産量と輸入状況

ブロッコリー(+カリフラワー)の輸入量推移(1995年~2017年)

ブロッコリーは気温が高いと傷みやすいため、元々は冬季シーズン(11月~3月)にかけて収穫されていましたが、鮮度保持技術の向上に伴い、暖かい時期でも離れた消費地への輸送が可能になりました。国内の通年生産量の増加に伴い海外からの生鮮・冷蔵品の輸入は減少傾向ですが、冷凍品の輸入量は右肩上がりに輸入量が増加しています。この理由として、冷凍品はすでに花蕾の部分を一口大に切ったものをパックしているため、使う分だけ袋から取り出すことができるため便利であることが推測できます。忙しい家庭や業務用のニーズがあるのだと予想できます。

ブロッコリーはここ20年間で消費量が増えましたが、カリフラワーの方が変わらないよりもむしろ減っています。これは緑黄色野菜ブームの影響でブロッコリーの方に注目が集まっているからだと思われます。

【出典】財務省貿易統計(輸入、統計番号0704.90.010,0710.80.010,0704.10.000)野菜生産出荷統計(1995-2017年)
出荷量と収穫量

収穫したものが全て消費者向けの食用として出荷される分けではありません。このため統計上では収穫したものを収穫量、消費者向けに市場に出荷されたものを出荷量と区別しています。

ブロッコリーの輸入量(2018年)

生鮮の輸入はアメリカがメインですが、冷凍の輸入は中国、メキシコ、エクアドルがメインです。

① ブロッコリー(生鮮・冷蔵)の輸入相手国(2018年)

【出典】財務省貿易統計(輸入、統計番号0704.90.010、集計期間:2018年)

② ブロッコリー(冷凍)の輸入相手国(2018年)

【出典】財務省貿易統計(輸入、統計番号0710.80.010、集計期間:2018年)

海外への輸出状況

日本から海外へのブロッコリーの輸出実績はありません。(財務省貿易統計にて確認)

世界の生産状況・貿易状況

ブロッコリー・カリフラワーの生産量と輸出入実績です。

【出典】FAOSTAT(2016年)

中国とインドが世界の生産量の大部分を占める

ブロッコリーの生産量の1位中国と2位インドは奇しくも人口の1位と2位に同じでした。輸入量、輸出量自体は世界全体の生産量(といっても中国とインドの圧倒的な生産量に隠れて他の国の生産量が少なく見えてしまう。)からすると少なく、自国内の生産で間に合っているのか、食べる習慣がないのかのどちらかと思われます。

まとめ

日本国内の生産量は年々増え続けており、ブロッコリーについては国内出荷分だけで国内消費を賄えるようになりつつあります。とはいえ、冷凍ブロッコリーは業務用等の観点から短時間調理には重宝するので、冷凍品の輸入量は今後も一定の割合で増えていと思われます。世界の生産量は中国とインドが圧倒的です。世界全体での貿易取引は生産量の割合からすると少ないです。(ただし、マクロの話です。個々に調査すると取引自体はもちろんあります。)