鶏肉|食品別貿易情報

戦前は現在のように養鶏が盛んではなく、卵を産み終わった鶏を農家が自家消費として食べることが多く、牛肉よりも高価なものだったと言われています。戦後の養鶏(ブロイラー)が始まったのは昭和28年頃となり、この時期から鶏肉の生産量が上がり始めました。

1.鶏肉の戦後史

【出典】食料需要に関する基礎統計・食料需給表

国内生産量、輸入量ともに骨付きに換算した数値です。

鶏肉の戦後年表

1953年
ブロイラー産業が始まる
1965年
アメリカからブロイラー用のヒナ鶏が輸入される

2.鶏肉の国内生産量と輸出入状況

鶏肉の国内生産量と輸入量の推移

1988年から2018年の30年間の鶏肉輸入量の推移を調べました。

【出典】食料需給表(生産量、輸入量、財務省貿易統計(輸入、概況品コード「鶏肉」0030501(1988-2018年)、全て枝肉換算

鶏肉(生鮮、冷蔵または冷凍品)の輸入が可能な国

鶏肉の主な輸入先はブラジル、タイ、アメリカですが、それ以外にも家畜衛生条件が定められている北米やオセアニア地域、そしてヨーロッパなどからも輸入実績があります。

鶏肉の輸出状況

日本からの鶏肉(ニワトリ)の輸出は香港、カンボジア、ベトナムの3国のみで、 一番、輸出量が多いのは香港向けの鶏足(もみじ)となります。鶏足はその字の通りニワトリの足の部分です。日本ではあまり食べない部位ですが、香港では飲茶の料理の素材としてよく使用されます。

3.世界の鶏肉の生産量・貿易状況

鶏肉の世界(主要国抜粋)における生産量、輸出量、輸入量について、まとめました。

【出典】USDA Foreign Agricultural Service PS&D(2019年)ただし、日本のデータのみ食糧需給表(2018年)による

鶏肉の貿易率は12%

鶏肉の貿易率(=世界全体の輸出量÷世界全体の生産量)は12%(2019年)、輸出量が多いのはアメリカ、EU、カナダで輸出量全体の8割を占めます。輸出量が多いのはブラジルとアメリカです。輸入量が一番多いのは日本となります。

4.その他

TPP交渉の結果とその影響

TPP交渉の結果、交渉前後で関税が変わりました。

  • 分割前または分割したもので骨付きもも以外:11.9%→多くのものは段階的に11年目に撤廃(2020年現在は9.7%)
  • 骨付きもも:8.5%→段階的に11年目に撤廃(2020年現在は6.9%)

TPP参加国の間では鶏肉については将来的に関税がかからなくなります。なお、日米貿易協定においても一部の鶏肉についてはTPPと同じ税率を採用しています。