パイナップル

パイナップルが世界中に広まったきっかけは1800年初頭の製缶技術の確立と言われています。それまでは生鮮状態では日持ちが悪く生産地域でみ消費されていたパイナップルでしたが、缶詰に加工されることによって、長距離輸送が可能となり、貿易量が増えました。パイナップル缶詰の工業化はドール社によりハワイにて1900年から始まりました。なお、日本での生産は戦前戦後ともに熱帯・亜熱帯気候での生産が適する沖縄県のみとなっています。

パイナップルの国内需給状況の推移

パイナップルの国内産業は1970年代後半以降、フィリピン産のパイナップルの影響を受けて衰退が続いていますが、2012年以降は現地生産者の努力により生産量は微増しています。

【出典】FAO STAT、農林水産省 作物統計、財務省 貿易統計(生鮮パイナップル)、集計期間:1961年~2019年)

パイナップルの世界の需給状況

世界のパイナップルの生産状況と貿易状況です。生鮮品の他、乾燥品も一部含みます。

【出典:生産量 FAOSTAT(2018),輸出入量 UN Comtrade Database(2018)

パイナップルの貿易率は13%

パイナップルの生産量、輸出量ともに1番目に多い国はコスタリカです。2番目がフィリピンです。自国内で生産している国は中南米、東南アジアを中心にいくつかありますが、生鮮品を輸出をしている国は主にこの2か国となります。世界全体では生産されたパイナップルの内、国際貿易に出回るのは約13%となります。コスタリカはアメリカ向けがメインで、フィリピンは日本と中国向けの輸出がメインとなります。一方、自国内で缶詰などに加工後、輸出している国の上位3か国はタイ、フィリピン、インドネシアです。いずれもアメリカをはじめとして様々な国に輸出しています。

パイナップルの輸入はアメリカが断トツ

パイナップルの輸入量は生鮮品、加工品ともにアメリカが突出しています。生鮮品の輸入はほぼ全てがコスタリカ産です。加工品の輸入はタイからがメインで、次いでフィリピン、インドネシアとなります。