大豆

大豆は需要量全体の90%以上が海外からの輸入品を占めます。また、その用途は加工用(搾油)が約7割、豆腐や味噌等の食品用が約3割です。搾油後の大豆は大豆粕として飼料用に利用されています。また、国内生産大豆については、ほぼ全量が食品用です。
海外(アジア以外)では食肉生産のための配合飼料用途が一般的です。生鮮食品は主にアメリカですが、ブラジルやカナダからも輸入しています。

1.大豆の国内需給状況の推移

年度別長期推移

大豆の国内生産量は戦後10~15年間位は食糧不足解消を目的とした増産運動のため戦争直後の20万トンから2~3倍程度に増えました。その後は1961年の輸入自由化よる輸入量増加に伴い国内生産は減っていき、1970年以降は戦争直後と同程度まで生産量は落ち込みました。
自由化後に増加した輸入量は1980年代の500万トン弱をピークに大きく減少し、2010年代以降は300万トン台で推移しています。

深刻な食糧不足であった終戦直後は大豆は貴重なタンパク源でしたが、現代の日本人は大豆以外にも肉や魚などでタンパクを摂ることができる他、不足分は輸入品で補うことができます。よって、現代の大豆の国内生産量は数値的には終戦直後と同じくらいですが、大豆以外の品目で必要なカロリーや栄養を十分に賄えることができるようになっているため食料自給面の観点からは特段の問題はないといえます。

食料需要に関する基礎統計及び食料需給表をもとに当サイト作成

2.大豆の主な貿易相手国及び輸入量推移

1988年以降の大豆の輸入量と主な生鮮食品の推移をグラフにしました。2006年を目途に大豆の国際取引価格が大きく上がり始めたタイミングで輸入量が大幅に減りました。この背景としてアメリカ等の主要生産国でバイオ燃料の原料としてのとうもろこしの需要が高まり、大豆の生産量が相対的に減っていることや中国の輸入需要が2000年頃から急増していることにより、需要が供給を上回っていることが挙げられます。なお、減った分は他の油糧作物の輸入に置き換わっていることが推測されます。

貿易統計(財務省)をもとに当サイト作成

3.大豆の世界の需給状況

大豆の世界全体の生産量、輸出量推移

大豆の生産量は世界全体で約3億6千トンです。2000年頃から始まった中国の需要増加に対して、アメリカからの輸出が頭打ちとなり、ブラジルからの輸出で賄っている状況です。貿易率は44%であり、主な需要国は中国です。

FAOSTATを元に当サイト作成

世界各国(抜粋)の大豆の生産量・輸出量・輸入量

世界各国(抜粋)の生産量、輸出量、輸入量について、まとめました。世界の大豆の生産量は約3億6千トンで、その半分以上をアメリカとブラジルで生産しています。2000年頃から中国国内の大豆需要が急増し、中国国内の生産だけでは需要に追いつかないため輸入が増えました。その背景として、中国国内での畜産物消費増に伴う、配合飼料としての大豆ミールの需要増加が挙げられます。なお、需要増加分は主にアメリカとブラジルの2カ国からの輸入で補っています。 (参照:INPS JAPAN記事リンク)

FAOSTATを元に当サイト作成