大麦及び裸麦

大麦や裸麦の主な用途は大麦ご飯などの主食用、ビールや麦焼酎、麦茶、麦味噌などの加工食品の原料用、牛や豚のエサなどの飼料用に分かれます。それぞれ用途の半分を占める食品原料用や飼料用は輸入品で賄っており、用途としての割合が少ない主食用は国内生産品で賄っています。生鮮食品は主にオーストラリアとカナダです。

1.大麦及び裸麦の国内需給状況の推移

高度経済成長期前後の変化

大麦及び裸麦は戦争直後は米や小麦に並ぶ主食の位置付けでしたが、米の生産量回復や小麦の消費量増加に伴い主食ではなくなりました。現在では専ら麦茶やビールなど加工品の原料用途や飼料用途で消費されています。

食料需要に関する基礎統計及び食料需給表を元に当サイト作成

2.大麦及び裸麦の主な貿易相手国及び輸入量推移

1988年以降の大麦及び裸麦の国内生産量と輸入量の推移を折れ線グラフで表しました。棒グラフは大麦の輸入元の国別内訳です。主要輸入先はオーストラリア、アメリカ、カナダです。1996年以降はオーストラリアからの輸入が大半を占めています。

食料需給表及び貿易統計(財務省)をもとに当サイト作成

3.大麦の世界の需給状況

世界全体の生産量、輸出量推移

大麦の世界全体の生産量、輸出量の長期推移をグラフにしました。大麦の世界の生産量は他の穀物と比較して過去30年間では大きな変動がないのが特徴的です。2019年の生産量は世界全体で約1.6億トンです。貿易率(=世界全体の輸出量÷世界全体の生産量)は約18%となります。

USDA(アメリカ合衆国農務省)をもとに当サイト作成

世界各国(抜粋)の大麦の生産量・輸出量・輸入量

主な生産国はEU、ロシア、カナダ、ウクライナ、オーストラリア、トルコです。これらの合計で約1.2億トンとなり、世界全体の生産量の75%近くを占めます。一方、輸入量が多い国はサウジアラビアです。次いで中国、日本は5番目です。大麦については中国は国内産で需要を賄うことができておらず、輸入に頼っています。

USDA(アメリカ合衆国農務省)をもとに当サイト作成